「英語を習うなら、ネイティブスピーカーから学ばないと、訛った(なまった)英語になるよ!」と言われたことはありませんか?
※英語のネイティブスピーカー:英語を第一言語として使う国で育った人
本当に、ネイティブスピーカー以外の人から英語を学ぶと訛ってしまうのでしょうか?
そもそも訛ってしまうことで困ることはあるのでしょうか?
ネイティブスピーカーとはどこの国の人?
英語ネイティブスピーカーとは、多くの場合、
- アメリカ
- カナダ
- イギリス
- オーストラリア
- ニュージーランド
これらの国で育った人のことを指します。
ただ、DMM英会話スクールなどでは、アイルランドや南アフリカの先生もネイティブスピーカーとしているなど、スクールによって若干の違いがあります。
そもそも、公用語に英語が含まれている国は60国近くあるんです。
英語はそれだけ多くの国で使われている言葉なんですね。
アメリカ英語とイギリス英語の違い
英語には、大きく分けて、
- アメリカ英語
- イギリス英語
があります。
「日本語でいうと、大阪弁と東京弁みたいなものでしょ?どっちでもいいんじゃない?」とはいかないんです。
なんと、
- 発音
- 単語
- つづり
など、異なるところがあまりに多いのです。
例えば、ズボンのことを英語ではpants(パンツ)と言いますよね。
でも、イギリス英語ではtrousersと言います。
そのため英語版の書籍は、アメリカ英語版とイギリス英語版の2種類が販売されることもあるんです。
あの有名な「ハリーポッターと賢者の石」は、
同じ「ハリーポッターと賢者の石」の本ですが、上がUK版(イギリス英語)、下がUS版(アメリカ英語)です。
表紙だけでなく、タイトルも違っていて、
- UK版:「Harry Potter and the Philosopher’s Stone」
- US版:「Harry Potter and the Sorcerer’s Stone」
となっています。
アメリカ英語とは
私たちが義務教育で習うのはアメリカ英語です。
そのため、お子さんが習うのであればアメリカ英語がオススメです。
イギリス英語とは
イギリスだけでなく、イギリスが植民地にしていた地域などもイギリス英語を使うことが多いです。
そのため、オーストラリア、ニュージーランドは、イギリス英語寄りの英語を使いますし、発音がキレイなカナダ(カナダ英語とも言われています)も、どちらかというとイギリス寄りの英語を話します。
ネイティブだから発音がいいとは限らない
日本人だったらみんながキレイな日本語を話せるとは限りませんよね。
それと同じで英語ネイティブだからといって発音がキレイとは限りません。
地方によっては訛っているところもありますし、そもそも聞き取りにくい話し方や滑舌・声の人もいます。
訛った英語は聞き取りにくい?
英語のネイティブスピーカーの中でも、
- オーストラリア
- ニュージーランド
は訛っていると言われがちです。
そのため、英語留学する際、
- 料金が高い・治安が不安・アメリカ英語⇒アメリカ
- 料金が高い・治安が不安・料理がイマイチ・イギリス英語⇒イギリス
- 料金が高い・寒い・発音がいい⇒カナダ
- 料金が安い・治安がいい・でも訛ってる⇒オーストラリア・ニュージーランド
で迷う人が多いそうです。
息子も、オーストラリア・ニュージーランドの先生が言っていることは、聞き取りづらいようですし、私もオーストラリア・ニュージーランドの先生よりは、第二言語を英語としている国(アフリカ系やフィリピンなど)の先生のほうが聞き取りやすいと感じます。
同じアメリカ人でも他の州の人の発音を訛っているととらえる人が多いようです。
どこを中心として「訛っている」ととらえるかによって「訛っている」の定義は異なります。
訛った・訛ってないというより、聞きなれないイントネーションの英語が聞き取りづらいのは確かです。
日本では、アメリカ英語を中心に学ぶので、アメリカ英語に慣れている方がリスニングテストを受ける上では有利だと思います。
ネイティブスピーカーでない先生から英語を学ぶのはキケン?
これは私の感想ですが、初心者が日本で英語を学ぶ程度であれば、よほど訛っている場合を除き問題ないと思います。
長期留学するのであれば、生活すべてがそこの国の英語になるわけですから、カナダやアメリカに留学したほうがいいと思います。
また、もうすでにある程度英語を話せる方でしたら、細かな発音部分(LとRの違いなどの大きな発音の違いではなく)を学ぶために、ネイティブスピーカーを選ぶほうがいいでしょう。
でも、初心者・子供の場合は、ある程度数を受けることのほうが大事です。
もちろん、お金に余裕があるのであれば、ネイティブスピーカーの先生を選ぶ方がいいと思いますが、通常ネイティブの先生のレッスンを受けようと思うと3~5倍の料金がかかります。
フィリピン人は訛っている?
オンライン英会話で一番多いのは、フィリピン人の先生です。
多くのスクールでは、フィリピンの通信状況のよいITエリアにオフィスを構えています。
そのため、人件費を抑えることができ、格安でレッスンを受けることができるのです。
フィリピン人の英語が訛っているかどうかと聞かれると、ネイティブには及びませんが他の国と比べると比較的キレイな英語を話します。
というのも、フィリピンでオンライン英会話スクールの先生として就職できるのは、有名大学を出たエリート層が大半だからです。
そもそも、フィリピンでは地域によってさまざまな言葉が使われており(メインはタガログ語)、公用語の一つに英語も含まれています。
そのため、フィリピンの映画館では、タガログ語の吹替えはなく英語(字幕もなし)で放映されいます。
つまり、映画を観ることができるレベルの層は英語を話せるということで、さらにその中でもエリートが、英会話スクールの先生をしていることが多いのです。
文法について
これはあくまで私が感じたことですが、フィリピンの先生の多くは文法に弱いようです。
RYUがついつい間違って「It’s his pen?(正しくはIs it his pen?)」と言ってしまったときも訂正されませんでした。
これが、アフリカの先生だった場合はすぐに指摘されます。
また、不思議なことにネイティブの先生でも、小さな文法間違いは見逃されることが多いんです。
とくに、ネイティブだからということであまり厳しい試験を受けないで先生になれるようなスクールの先生は、「通じればいいか」くらいのスタンスで教えてくることもありました。
そのため、今までレッスンを受けた中で、文法までキッチリ教えてくれたのは、
- しっかりしたスクールのネイティブの先生
- 帰国子女など日本人の先生
- アフリカ系の先生
です。
アフリカ系の先生は訛ってる?
私が体験した中では、アフリカ系の先生はイギリス寄りの発音をされるため、息子が少しとまどっていました。
聞き取りやすさや、発音に関する学びやすさはフィリピンの先生のほうがよかったです。
ただ、アフリカ系の先生は、
- 文法の間違いを細かく指摘してくれる
- とにかくノリがいい
という人が多く、息子はアフリカ系の先生をよく選んでレッスンを受けています。
【まとめ】英会話を習うならどこの国の先生がいい?
どこの国の先生から習うのがいいかは、子供の英語レベル、どうして英語を習いたいかなどの理由によります。
将来イギリスに留学するのが夢なのでしたら、ネイティブ(イギリス人)から学ぶのがいいでしょうし、もしかしたらジンバブエに転勤するかもしれないというのでしたらジンバブエ人から学ぶのがいいでしょう。
また、子供が帰国子女である程度英語を話せるというのでしたら、やはりネイティブの先生がいいでしょう。
ただ、そうでない場合はネイティブの先生にこだわる必要はないと思います。
だからといって誰から習ってもいいというわけではありません。
ある程度のレベルは必要だと思います。
また、発音にばかりこだわるのではなく、
- スクールの経営状況
- 料金
- テキスト
- 子供に合う先生がいるか
なども、英会話を習う上で重要です。
いくら頭のいい先生でも教えるのが上手とは限りませんし、Aちゃんにとってはいい先生でもBくんにとってはあまり…かもしれません。
息子のようにノリのいい先生が好きな子供もいれば、あまりグイグイくる先生が苦手なお子さんもいます。
そのため、数社から体験レッスンを受けてから契約を決めるのがオススメです。