イギリスのシンガーソングライターGeorge Ezra(ジョージ・エズラ)の Green Green Grass(グリーングリーングラス)がTikTokのダンス動画で人気になりました。
この曲は、2022年に発売されたGold Rush Kid(ゴールド ラッシュ キッド)からシングルカットされました。
※海外では、シングル曲を出してからアルバムを作るのではなく、アルバムをまず出して、その中からシングルカットされることが多いです
簡単な単語が多く覚えやすい歌詞なので、ノリのいい曲に合わせて楽しく英語を覚えましょう。
Green Green Grass(グリーングリーングラス)曲の背景
George Ezra(ジョージ・エズラ)は、2018年に友達とカリブ海の国Saint Lucia(セントルシア)に旅行した際に、裏道で3人のfuneral(お葬式)を見てculture shock(カルチャーショック)を受け、Green Green Grass(グリーングリーングラス)を書いたそうです。
“I was on holiday in St Lucia with a few friends at Christmas 2018, with two of my closest mates from home,” George explains. “We were in this beach bar, drinking homemade rum punch and Piton, the local lager, flip-flopping between the two, pissing about with three local guys who worked there. And this music started up, three streets back from the sea.
“After about half an hour, I had to go see what it was,” he continues. “And there was a street party going on, with three different sound systems, people cooking in the street. I asked a woman what was going on and she told me it was a funeral – for three people. They were celebrating three lives! I thought: that is not how we do this at home. And it’s really beautiful.”
※DORKより
国によって「死」のとらえ方は異なり、セントルシアやメキシコの一部では、「死は、病気、苦しみ、悩みなどから解放され、神の下へと旅立つもの」という考え方があるため、funeral(お葬式)はしんみりしたものではないそうです。
日本でも仏教ではなく神道では、「人は死んだら神になる」という考え方なので、仏教でいう七日、四十九日といった法要ではなく、十日祭、五十日祭と霊祭がとり行われ、お坊さまが読経するのではなく、神主さまが祝詞を奏上します。
とはいえ、「祭」と言うものの、やはり日本でのfuneral(お葬式)はpartyとは程遠いものです。
あなたは、自分が死んだときにどんなceremony (儀式)をしてもらいたい?
公式ミュージックビデオ(英語歌詞付き)
And she counts to three
And she turns out all the lights
And says she’s coming for me
George Ezra(ジョージ・エズラ)が「She(彼女は…)」と歌っているので、この曲を聴いただけだと、男女のカップルを想像しがちですが、music video(ミュージックビデオ)では、George Ezra(ジョージ・エズラ)が第三者目線で、女性2人のカップルとして描かれています。
こういう固定概念を打ち崩す刺激も心地良いですね。
PV(music video)撮影裏話【秘話】
Knee deep in the Green Green Grass of LA 🍃 Taken back in March when we shot the music video for the single!
It looks peaceful, right?.. Little did you know that we had a snake wrangler on set that day as there were rattlesnakes slithering around everywhere in the long grass 🐍 pic.twitter.com/KtpXZQY9BP
— george E Z R A (@george_ezra) August 5, 2022
まさかのrattlesnake(ガラガラヘビ)!
英語一口メモ「ガラガラヘビ」
snakeはヘビのことです。
rattleは、名詞として使うのであれば子供のおもちゃの「ガラガラ」、動詞として使う場合は、
- ガタガタと音を鳴らす
- 早口にしゃべる・ぺらぺらしゃべる
- 興奮させる・混乱させる
などの意味になります。
英語一口メモ「カミナリ」
彼女は稲妻のよう
日本では「雷(カミナリ)」と音と光を1セットにして捉えることが多いですが、英語では別々に表します。
- lightning:稲妻
- thunder:雷鳴
ディズニーピクサー映画Cars(カーズ)の主人公は、Lightning McQueen(ライトニング マックィーン)で、車体の両サイドに稲妻マークが入っています。
歌詞で英語の勉強
英語の歌詞(Lyrics)は、先ほど紹介したyoutubeの公式music video(ミュージックビデオ)のコメント欄に記載があります。
And she counts to three
And she turns out all the lights
And says she’s coming for me
主語が三人称単数(she・he・it・Georgeなど)のときは、be動詞はis(過去ならwas)、動詞には最後にSをつけます。
これだけ続くとイヤでも覚えられそうです。
TikTokで使われている部分の意味(意訳)
Loaded up when the sun comes down
陽が沈んだら荷物を積もう
Getaway car for two young lovers
未熟なぼくらの逃走車で
Me and the girl straight out of town
ぼくと君は街を飛び出して
Over the hills and undercover undercover undercover
丘を越えてひっそりとひっそりと過ごすんだ
She said
彼女は言った
Green, green grass
緑の大地と
Blue, blue sky
澄み渡る青い空が続く場所で
You better throw a party on the day that I die
私が最期のときにはパーティーを開いてね
load
- load【名詞】積荷、心労、負荷
【動詞】積む、悩ます、補填する
ここでは動詞として使われています。
物質としての荷物を積んだのか、心の荷物を積んだのか…
Green, green grass Blue, blue sky
曲のタイトルにもなっているサビの部分、「Green, green grass Blue, blue sky」は、簡単な単語が2回繰り返され、さらにこのフレーズは6回出てきます。
そのまま「緑の緑の草、青い青い空」と訳すのもいいですが、このyoutubeの和訳がとてもキレイだなと思いました。
She said Green, green grass Blue, blue sky You better throw a party On the day that I die
彼女は言った「天国みたいな綺麗な場所で最期の日ぐらいは踊って騒いで過ごそうね」って
She said Green, green grass Blue, blue sky You better throw a party On the day that I die
「緑と青が一面に広がる場所で死ぬ時ぐらいは馬鹿騒ぎして過ごそうね」
同じ歌詞ですが、1回目と2回目で異なる訳仕方をしています。
簡単な単語が並んでいるだけのキャッチーな部分なので逆に深いんですよね。
green(緑)、blue(青)というどこまでも続く深い透明感のある自然と、一般的には不の最上級として扱われる黒いイメージのdie(死)との対比が美しい歌詞です。
※ここでは、TikTokで使われている部分を中心に紹介しました
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